清見オレンジの特徴は?旬の時期や食べ方を解説します
- この記事を書いた人
- 青山 航大
目次
2月中旬ごろからスーパーで見かける清見というカンキツをご存知でしょうか?清見オレンジや清見タンゴールなどとも呼ばれ、ジューシーな果肉が特徴の品種です。このブログでは清見の名前の由来や美味しい食べ方などを解説します。
清見発祥の地はどこ?
清見は温州みかんの品種のひとつである「宮川早生」とアメリカが起源のオレンジ「トロビタオレンジ」をかけ合わせた品種で1979年に品種登録された日本で育成された最初のタンゴール(ミカン類とオレンジの雑種の総称)です。
清見は、農林水産省の研究所である園芸試験場東海支場(現 農研機構果樹研究所カンキツ研究興津拠点(静岡県静岡市清水区興津中町))で誕生しました。育成地の近くに清見寺(せいけんじ)があり、その前面の海岸は清見潟(きよみがた)と呼ばれていました。それらにちなんで「清見」と名付けられました。
清見の特徴、旬の時期について
果皮の厚さは3~4mm程度でオレンジのいい香りがします。皮のむきやすさは温州みかんと比べるとやや難しいためナイフを使って食べるのがおすすめです。
果肉は濃いオレンジ色をしており、果汁たっぷりでジューシーな味わいです。糖度は11~12%程度あり食味がよく、種もほとんどないため食べやすい品種です。旬の時期は産地によって異なりますが2月~4月にかけて流通します。
清見の生産量や主な産地
清見の主な生産地は愛媛県と和歌山県です。その2県の生産量は全体の84%も占め圧倒的なシェアを誇ります。清見は通常2月以降に収穫されます。成熟期が遅く、果実が寒害に遭うおそれがあるので冬期温暖な地域が栽培適地とされています。
順位 | 都道府県 | 収穫量(t) |
1 | 愛媛県 | 5870 |
2 | 和歌山県 | 5398 |
3 | 佐賀県 | 667 |
4 | 広島県 | 451 |
清見タンゴール?清見オレンジ?
清見という名前は育成地の近くにある清見寺が由来ですが、清見タンゴールや清見オレンジと呼ばれることもあります。清見以外の呼び方があるのはなぜでしょうか?
清見タンゴールとは
タンゴール(tangor)とはみかん類とオレンジ類をかけ合わせた品種に対してつけられた総称で、みかん類を意味する英語のタンジェリン(tangerine)とオレンジ(orange)をあわせてタンゴール(tangor)です。
清見は温州みかんとトロビタオレンジをかけ合わせたタンゴール類の一種なので清見タンゴールと呼ばれることがあります。
清見オレンジとは
清見は見た目、香り、皮の厚みなどがオレンジに似ていることから清見オレンジと呼ばれることもあります。また、「清見」という表記だけではカンキツ類と分かりづらいことも他の呼び方をされる要因かもしれません。
清見の食べ方
皮が厚い清見はナイフを使用してスマイルカットで食べるのがおすすめです。スマイルカットの方法をご紹介します。
1.赤道面で清見を半分に切ります
2.点線にそって切ります
3.お皿に盛って完成
清見に関する疑問まとめ
- 清見の旬のシーズン、収穫時期はいつですか?
- 清見は通常2月以降に収穫されます。早和果樹園では例年1月下旬に予約受付を開始し、2月中旬ごろから収穫・出荷を行います。
和歌山有田産清見のご予約はこちらから - 清見の食べ方は?
- 清見は皮がむきづらいためナイフを使用して食べましょう。清見はスマイルカットで食べるのがおすすめです。
この記事で紹介した商品
- 清見
- 和歌山県有田産清見を産地直送でお届けします。1月下旬から予約受付を開始し、2月中旬以降に発送します。
【参考文献】
・果樹茶業研究部門:育成品種紹介 清見(きよみ) | 農研機構(参照2023-2-9)
・西浦ら. カンキツ新品種”清見”について. 果樹試験場報告. B, 興津. https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010272682(参照2023-2-9)
- この記事を書いた人
- 青山 航大