黄金柑(おうごんかん)とは?収穫時期や食べ方などをご紹介します。
- この記事を書いた人
- 相馬志保
生産から販売まで行う有田みかんの会社「早和果樹園」直販部EC事業課所属
みかんを美味しく食べる方法や、ジュース・ジャムのアレンジレシピをご紹介します。
「みかんはもっと美味しくなれる」が私のモットーです。
- この記事を監修した人
- 秋竹 新吾
目次
皆さんは黄金柑(おうごんかん)をご存知ですか?私はみかんの会社早和果樹園に入社するまで名前すら聞いたことがありませんでした。しかし、実は知る人ぞ知る伝説のカンキツなんです。そんな伝説のカンキツ「黄金柑」について今回は収穫時期や食べ方などを詳しくご紹介します。
黄金柑の特徴は?
黄金柑(おうごんかん)
別名ゴールデンオレンジとも呼ばれ、生産量は少なく、その名の通り希少価値が高いことでも有名です。みかんの産地和歌山県有田地方でもおいしい黄金柑を栽培している園地はごく一部です。
黄金柑の味は?酸っぱい?
一見するとレモンのような外観からは、酸っぱさを想起させてしまうかもしれませんが、実際には十分な甘さがあり、爽やかで上品な食味です。その味わいは時に、パイナップルや南国のフルーツのような風味と表現されることもあります。
果汁はたっぷり含まれており、食べると口の中でじゅわっと広がります。
相馬
黄金柑は鮮やかな黄色の外果皮をもち、大きさは直径5、6センチほど。一般的な温州みかんと比べると一回りほど小さく感じられます。
黄金柑の旬は?
黄金柑の旬は3月から5月頃。
栽培量が全国的に少ないのでスーパーで見かけることはあまりありません。
ちなみに、黄金柑の生産量が最も多いのは神奈川県。静岡県、愛知県、高知県でも比較的多くの生産量がみられます。
黄金柑の収穫時期は?
早和果樹園では3月中旬~下旬頃に収穫され、同時期にお客様への出荷も行われます。
ちなみに一本の木からは40キロ~60キロほど収穫が可能です。
個数にすると500個~700個ほど、温州みかんだど400個~600個と考えられるため、少し重さが軽いということがわかります。
一年を通しての黄金柑栽培スケジュールはこんな感じです。
おいしい黄金柑の見分け方は?
早和果樹園ではゴルフボールくらい(直径5~6cm)の大きさのものが特に美味しいと評判です。
その中でも、ツヤっとしたキメ細かい外果皮をもち、触ったときに柔らかいものがおすすめです。
上の画像でいうと、手前の黄金柑の方が奥のものより凸凹が少なくつやつやしていることがわかります。
黄金柑の食べ方、皮の剥き方?
黄金柑の外皮は温州みかんに比べて硬く小さいため剥くのが少々難しい印象があります。しかし、コツさえ掴めば簡単に剥くことができます。
◯おすすめする黄金柑の食べ方をご紹介
①最初にヘタ部分を取り除きます。ヘタは硬いので、手で取ることもできますが、ナイフを使ってくり抜いても上手に取ることができます。
②ヘタ方向からりんごの皮を剥くように円状にペリぺりと剥くときれいに剥けます。
相馬
種が入っていることもそれほど多くはありません。
黄金柑のアレンジ方法は?
黄金柑はその芳醇な香りと、しっかりとした皮が特徴となります。
アレンジするなら皮を使ったマーマレードや黄金柑のお酒などがおすすめです。
早和果樹園ではポン酢やジャムといった人気商品にも黄金柑は使用しています。
機会がございましたら、ぜひお試しくださいね。
黄金柑が親の柑橘は?
黄金柑を親とする柑橘は、神奈川県で開発された今村温州と黄金柑を組み合わせた「湘南ゴールド」や、清見と黄金柑をかけあわせた愛媛県出身の「媛小春(ひめこはる)」などがあります。
また、早和果樹園で栽培されている「早和の香(そうわのかおり)」は、黄金柑と水晶文旦をかけ合わせた、早和果樹園の新品種です。この品種は、甘く爽やかな香りと水々しくジューシーな果肉を持ち、黄金柑の遺伝子を受け継いでいます。
早和果樹園の黄金柑をご紹介
有田みかんの専門店早和果樹園でも黄金柑を販売しています。早和果樹園でも全園地の約2%程度しか栽培されておらず、数量限定での販売になります。甘酸っぱい食味と非常に爽やかで癒やされる香りを産地直送で全国にお届けします。例年3月頃予約受付開始、3月中頃から出荷作業が始まります。機会があればぜひ一度ご賞味ください。
- この記事を書いた人
- 相馬志保
生産から販売まで行う有田みかんの会社「早和果樹園」直販部EC事業課所属
みかんを美味しく食べる方法や、ジュース・ジャムのアレンジレシピをご紹介します。
「みかんはもっと美味しくなれる」が私のモットーです。
- この記事を監修した人
- 秋竹 新吾