みかんとかんきつ事典

みかんの保存方法をご紹介。大量に箱買いしても安心!ヘタの向きは?冷蔵庫に入れた方がいい?みかんを日持ちさせるコツをお教えします

相馬志保

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相馬志保

生産から販売まで行う有田みかんの会社「早和果樹園」直販部EC事業課所属
みかんを美味しく食べる方法や、ジュース・ジャムのアレンジレシピをご紹介します。
「みかんはもっと美味しくなれる」が私のモットーです。

みかんin箱with新聞紙

今日ご紹介するのはみかんの保存方法について。皆様はついついみかんを大量に箱買いしてしまったり、人からもらったのに食べきれず保存方法に困ったことはありませんか?腐らせてしまうのはもったいないし、かといって無理に急いで食べたくはないですよね。そんな皆様にみかんを日持ちさせるとっておきの方法をお教えします。

みかんの日持ちはどれくらい?

籠盛のみかん

そもそもみかんはどれくらい日持ちする果物なのでしょうか? 保存方法やみかんの状態によって様々ですが、常温で保存する場合は約1、2週間、冷蔵保存では約2~4週間、冷凍保存に至っては約1~2ヶ月もの間保存が可能とされています。

保存状態保存期間
常温約1~2週間
冷蔵約2~4週間
冷凍約1~2ヶ月
※生の柑橘のためあくまで目安となります

みかんの保存方法は?

ここからは保存期間が短いものからご紹介していきたいと思います。

常温保存(保存期間 約1~2週間)

①選別する

みかんを買ってきたらまず始めに選別します。
傷んでいるものやカビが生えているものがないか、箱の底の方まで全てチェックします。

カビのある果実は他のみかんにカビが移らないよう取り除き、カビに触れていたみかんはなるべく早く食べるか、触れていた部分を水で軽く洗ってカビの繁殖を防ぎましょう。

また、重さなどでダメージを受けている可能性の高い底の方から食べ進めます。切り傷や浮皮、他のみかんに押されて変形しているものも先に食べるといいでしょう。

みかんのカビはうつりやすいのでこの選別がとっても重要!

②通気性がいい冷暗な場所で保管する

箱に新聞紙と保存されているみかん

みかんを保管する際、1番おいしい食味を保つことができる温度は5℃~10℃、湿度は85%程と言われています。
一般家庭では中々難しいと思うので、玄関や直射日光のあたらないなるべく通気性のよい場所で保管します。

保管する際は新聞紙とみかんをミルフィーユ状にするのがおすすめ!
新聞紙を底に敷き、その上からみかんを1段並べ、さらにその上に新聞紙を重ねます。
そうすると新聞紙が湿気を吸収してくれますよ。

③ヘタを下にして保管する

みかんの裏表

みかんを保存する際は1番硬いヘタの部分を下にします。ダメージが実にかかりにくく、みかんの傷みを防止します。
また、並べる際はみかん同士がなるべくくっつかないようにし、重ねても2段までにするのがおすすめです。

冷蔵保存(保存期間 約2~4週間)

新聞紙やラップにくるんで保管する。

冷凍保存容器に入ったみかん

冷蔵するみかんは傷のついているものや、状態の悪いみかんは避けましょう。冷蔵していても、傷や腐りが原因でカビがはえます。状態の良いものを選びましょう。

冷蔵庫の湿度は20%~60%程度、そのままみかんを入れると乾燥してしまいます。1つずつ新聞紙やラップにくるんで水分を逃さないようにしましょう。ラップでくるんだミカンをジップロックなどの保管容器に入れるとより効果的です。

保管は冷蔵庫の中でも湿度が高いとされる野菜室がおすすめです。 野菜など水分を多く含んだ食材と保管しましょう。

冷凍保存(保存期間 約1~2ヶ月)

冷凍みかん

一つずつラップに包んで保存する

冷蔵保存同様、乾燥からみかんを守ることが大切です。
保存する際、皮は剥いても、剥かなくてもどちらでもかまいません。
一つずつラップに包むか、ビニール袋などにくるみ、重ならないよう冷凍庫に入れます。
外皮を剥かずに冷凍する場合は軽く表面を洗い水気を拭きとってからにしましょう。

外皮のついたものは食べる前に30分ほど自然解凍させるか、すぐに食べたい場合は水につけておくと皮が剥きやすくなります。

冷凍みかんについて、作り方詳細やアレンジ方法はこちら

みかんソルベ

そのまま食べても美味しいですが、ヨーグルトのトッピングやスムージー、ソルベなどにアレンジしても美味しくお召し上がり頂けます。

保存方法まとめ

常温保存(保存期間 約1~2週間)
傷みやカビのあるものを取り除き、先に食べるものを選別する
②保管場所は玄関や直射日光の当たらない通気性のいい場所を選ぶ
③他のみかんと重ならないよう、ヘタを下にして保管する
冷蔵保存(保存期間 約2~4週間)
1つずつラップや新聞紙に包み、なるべく野菜室など湿度の高い箇所で保管する
冷凍保存(保存期間 約1~2ヶ月)
水洗いし、みかん1つずつラップに包んでジップロックなどに入れて冷凍する
外皮は剥いても剥かなくても用途によってお好みで
※果物のためあくまで目安となります

みかんの会社が答える!よくある質問

有田みかん専門店である早和果樹園では冬の時期になるとみかんの保存方法についてたくさんのお客様からお問い合わせを頂きます。
本日はそんなお問い合わせからよく頂く質問とその回答をご紹介します。

大量のみかんの保存方法は?
冷蔵庫に入れて保存すると3~4週間は長持ちします。
一つずつ新聞紙やラップにくるんで野菜室で保管しましょう。
みかんは常温で何日くらい持ちますか?
みかんは冬の場合だと、条件が整えば常温で約2週間ほど日持ちします。(※生物のためあくまで目安です)
保存方法によりますが、玄関など直射日光のあたらない風通しの良い冷暗な場所を選びましょう。
みかんは冷蔵庫に入れたほうがいいですか?
みかんを冷蔵庫に入れることはおすすめしません。
湿度の低い冷蔵庫保管はみかんの乾燥につながります。
みかんは冷凍保存でどのくらい持ちますか?
冷凍保存で約1~2ヶ月ほど日持ちすると言われています。
乾燥を防ぎ、食味の変化を緩和させるにはラップや新聞紙にくるんで冷凍用保存袋に入れることをおすすめします。
みかんはどこで保存するべきですか?
直射日光に当たらない、風通しのいい場所に保管しましょう。
玄関や、廊下などがおすすめです。

【最後に】早和果樹園が1番おすすめする保存方法は?

箱に新聞紙と保存されているみかん

1番のおすすめは新聞紙とみかんをミルフィーユ状にして常温で保管する方法。
(※環境やみかんの状況によって多少の個人差はあります)

場所は家の中でも日の当たらない風通しの良い廊下、何も手を加えないより圧倒的に長持ちし驚きました。柔らかくなっているものや、ダメージを受けていて怪しいものは先に食べたおかげか、カビが生えたみかんは1ヶ月に1個ほど。乾燥はあったものの食味はそれほど変わらす最後まで美味しく頂けました。

今回のブログではみかんを日持ちさせるための保管方法をご紹介しましたが、もちろん新鮮なものを食べていただくのがベスト!

みかんを箱買いするなら有田みかん専門店「早和果樹園」

本日このブログをお届けしたのは和歌山県で有田みかんを専門に販売している早和果樹園でした。
冬のみかんから季節の柑橘まで多数取り扱っておりますので、ぜひ今回のブログを参考にしておいしいみかんを味わってみてくださいね~
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【参考文献】

農林水産省「旬の果物はこうして保存」|(参照:2024/01/24)

JAありだ「みかん豆知識」|(参照:2023/01/24)

農業技術体系果樹編 第1-1巻 技+359|(参照:2024/01/24)

農林水産省「みかんにはどんな栄養があるのですか。また、おいしいみかんの選び方や保存方法についても教えてください。」|(参照:2024/01/26)

相馬志保

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みかんを美味しく食べる方法や、ジュース・ジャムのアレンジレシピをご紹介します。
「みかんはもっと美味しくなれる」が私のモットーです。